とと姉ちゃん|雑誌が分解写真で売れたのは本当?暮しの手帖は?

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』では、経営危機に陥って廃刊の可能性もあった

「あなたの暮し」ですが、第6号に掲載されたホットケーキの

分解写真の記事が読者に大いにウケて起死回生の一発となります。

 

もともと小麦粉料理の特集自体が時代にマッチしていましたし、

料理の工程をそれぞれ分解写真によって丁寧に伝えるという

花山のアイデアも抜群でしたね。

 

創刊号はヒットしたものの、その後は尻つぼみだった

「あなたの暮し」はこの記事で多くの読者を獲得することになり、

会社の経営状態も安定することになります。

 

ところでこのホットケーキの記事ですが、モデルの「暮しの手帖」

第7号に掲載された内容をモチーフにしています。

 

ではこの記事の分解写真で雑誌は本当に大きな売上を作ったのでしょうか?

 

暮しの手帖 7号

 

コンテンツ

雑誌が分解写真で売れたのは本当?暮しの手帖は?

 

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昭和25年(1950年)に発売された「暮しの手帖」第7号の

「誰にでも必ず出来る ホットケーキ」は斬新な記事でした。

 

ドラマ同様、作業工程をプロセスカットと呼ばれる分解写真を用いて

丁寧に説明しましたし、何よりもホットケーキ自体が

当時はあまり浸透していなかったので読者の反響はあったはずです。

 

またホットケーキの発案は大橋鎭子で、プロセスカットのアイデアは

花森安治が出したものなので、このあたりはドラマと一致します。

 

しかしドラマ同様、経営危機に陥っていた「暮しの手帖社」の

ピンチを救ったのは第7号ではなくて第5号です。

 

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別の記事でも書きましたが、第5号の元皇族の東久邇宮成子さんの

記事が大反響で、それまで1万部前後だった雑誌の売上を10万部まで

押し上げました。

 

その余勢をかって第6号も5万部を発行し、すぐに増刷となり

最終的には8万部を売っています(バックナンバーは含まず)。

 

第7号に関しては具体的な数字は見つかりませんでしたが、

恐らく第6号と同程度売れたと思われます。

 

つまり第7号のホットケーキを分解写真で解説した記事は斬新だったものの、

これによって雑誌が爆発的に売れたというわけではないのです。

 

やはり分解写真だけで雑誌が大売れするほど現実は甘くないのですね~

 

ただし同誌はその後ジワジワと売り上げを伸ばして、

昭和30年(1955年)の第30号で20万部を突破します。

 

これはやはり同誌の良質で工夫を凝らした内容が世の中に認知されていた

結果でしょうから、ホットケーキの記事はその一助になったことは

間違いなさそうですね。

 

当時の花森は「この雑誌を知ってもらえば永遠に安泰だ」と述べていましたが、

本当にそうなりました。

 

ドラマでも今後は「あなたの暮し」の快進撃が続きますから楽しみですね♪

 

 

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